*あらすじ
主人公アンダーソンはゲームデザイナーとして豊かな生活を送っていた。その一方で幻覚に悩み、精神科のセラピストから処方される精神安定剤(青いピル)を頼る。彼は過去にマトリックスというゲームを開発、ヒットさせていた。その続編製作の企画が立ち上がり、盛り上げをみせる社内。プロジェクト再開に抵抗感をもつアンダーソンは、さらなる悩みを抱えてしまう。
※注意:以降の文章には、作品の内容に関する記述が含まれています。
*過去を知ろう
まず、過去作を知ってないと話についていけないと思いますので、ぜひ観てほしいです。一作目は1999年日本公開ですが、いま観てもめっちゃスタイリッシュでかっこいい。色あせない魅力がいつまでもあります。
*おかえり、はじめまして
マトリックスの新作が観られるなんて思ってもいなかった!ネオたちがスクリーンに戻ってきてくれて、単純にうれしいです。ネオやトリニティーは、年齢は重ねていたけど、前作とまったく変わっていなくてめちゃくちゃ感動。「これまでのマトリックスはまだあるんだ、よかった〜」って、謎の安心感を抱いたのでした。
かと思えば、新しいキャラクター、俳優たちが新しいマトリックスをめっちゃ盛り上げている。「いいぞ!もっともっとストーリーをつむいでいってくれ!」と、胸が熱くなりました。…けど、さらなる続編の製作予定はないとのこと。むむむ、もったいない。
おどろいた点は、クスッと笑える、ユーモアあるシーンがいくつかあったこと。過去作ではあまり見られなかったことなので、これも新しい試みに思えてうれしかったです。
*旦那不在
キャラクターについては、ジェシカ・ヘンウィック演じるバッグス船長をめちゃ推しします。武術に長けて頭もいい。ネオを導く役割でもあり、まるでモーフィアスの旦那のようです。あと、ヘアスタイルがめちゃカッコいい。
モーフィアスの旦那といえば、演じるローレンス・フィッシュバーンは今作には出演しない、だと!なるほど納得の理由が観てわかりました。過去作の三作目『レボリューションズ』で、モーフィアスは現実世界のザイオンで生き抜き、終戦をむかえていました。そのまま自然に年を重ねていったのだから、そりゃまぁ、登場しないのも自然だよねと。モーフィアスというキャラクター自体は登場しますが先代の旦那っぽさはなく、逆にめっちゃ派手でいきった雰囲気に様変わりしていました。
モーフィアスの恋人だった女性・ナイオビは今作でもご健在。なんだけど、めっちゃ老いてて衝撃的!「ええーっ!演じる俳優ご本人も、そんなにお年をとられたの!?」と変に心配したほど。毎日5時間の老けメイクを施していたとの記事を後日に読んで、ホッとしたのでした。
マトリックス特有の難しさはやっぱりあって。今作でも敵キャラクターのセリフは小難しく、正直何を言ってるのかあんまり理解できないや…!けれど、新旧うまくあわさって、すばらしい映像体験ができました。何度か観たいな。
日本公開:2021/12/17
監督:ラナ・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス
キャリー=アン・モス
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
ジェシカ・ヘンウィック
…ほか
美術:ヒュー・ベイトアップ
ピーター・ウォーポル
衣装:リンジー・ピュー
音楽:ジョニー・クリメック
トム・ティクバ
鑑賞日:2021/12/19(TOHOシネマズ)
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